2022年4月1日金曜日

柏崎刈羽原発の火災感知器など4000台 不正に検定合格 全台交換へ

 東電は31日、柏崎刈羽と福島第一の両原発に設置されている火災感知器と通信用中継器計約4000台が、不正な手段で検定に合格していた製品だったと発表しました。納品したメーカー「日本フェンオール」は同日、不正を認め、全製品を交換すると発表しました。

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原発の火災感知器など4000台、不正に検定合格…納品会社「機能に問題ない」が全台交換へ
                            読売新聞 2022/3/31
 東京電力は31日、新潟県の柏崎刈羽と福島県の福島第一の両原子力発電所に設置されている火災感知器と通信用中継器計約4000台が、不正な手段で検定に合格していた製品だったと発表した。納品したメーカー「日本フェンオール」(東京都千代田区)は同日、不正を認め、全製品を交換すると発表した。
 日本フェンオールによると、問題の製品は2020年10月までの約7年間に製造した感知器と中継器の計9633台で、原発や商業ビル、病院、工場などに納品したという。総務省が承認した部品とは異なる部品で製造し、その事実の発覚を防ぐため不正な手段で適合検定に合格していた。同社は「機能に問題はない」としているが、今後全製品の交換を進める。
 東電は問題の製品が柏崎刈羽原発で3595台、福島第一原発で430台が設置されていることを確認。日本フェンオールに対し原因究明と対策の報告を求めている。原子力規制庁によると、他に九州電力玄海原発(佐賀県)や日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県)でも問題の製品が使用されているという。