2022年4月26日火曜日

原発の事故対応施設 換気フィルター7年交換せず

 北海道電力は22日、泊原発の事故対応用の施設で、原発事故時に外部からの放射性物質の侵入を防ぐ換気装置の「よう素フィルター」が7年間、交換されていなかったと発表しました。2月に新品交換したといことです

 「よう素フィルタとは原発事故時に大量に発生する放射性ヨウ素を活性炭に吸着させて除去するものです。
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原発の事故対応施設、換気フィルター7年交換せず…定期検査もなく性能低下
                         読売新聞 2022年4月23日
 北海道電力は22日、泊原子力発電所(泊村、停止中)の事故対応用の施設で、外部からの放射性物質の侵入を防ぐ換気装置のフィルターが7年間、交換されていなかったと発表した。定期検査もせず、性能が低下していた。重大事故が起きた際には、施設内の人の被曝ひばくが低減されない恐れがあった。新品への交換は2月に終えたという。
 同社によると、フィルターが交換されていなかったのは、緊急時対策所が使用できない場合に使う原発敷地内の代替施設。換気装置の「よう素フィルタ」が、2015年3月に取り付けられたままだった。同原発の保安規定では定期的な性能検査や交換の計画を定めることにしていたが、同社広報部は「必要を認識できておらず定められていなかった」と説明している。
 昨年12月に行った自主的な点検で判明した。今後は年1回、性能検査を行う方向で検討しているという。