2022年4月26日火曜日

26- 処理水放出へ海底トンネル出口の整備工事に着手

 東電は、トリチウム水の海洋放出に向けて、25日午前7時から出口部分にあたる放水口の整備工事を始めました。25日は諸準備を行い、27日からは放水口の海底をおよそ11メートル掘り下げて底をならす作業を始めるとしています。
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福島第一原発 処理水放出へ海底トンネル出口の整備工事に着手
                    NHK NEWS WEB 2022年4月25日
福島第一原子力発電所にたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、東京電力は、基準を下回る濃度に薄めたうえで海に流すために新設する海底トンネルの出口部分の整備工事に着手しました。
東京電力は、福島第一原発にたまる処理水の海への放出に向けて、原発の沖合およそ1キロにわたる海底トンネルを新設する計画で、25日午前7時から出口部分にあたる放水口の整備工事を始めたと発表しました。
25日は、海上に工事区域を示す標識を4か所設けたほか、港湾内の3か所に作業用の船を係留するためのおもりを設置したということです。
また、27日からは放水口の海底をおよそ11メートル掘り下げて底をならす作業を始めるとしています
海洋放出に向けて、東京電力は現在、5号機、6号機の東側で事前に処理水をためておく「立て坑」と呼ばれる設備を整備していますが、海側の工事は今回が初めてです。

東京電力は、原子力規制委員会から計画が認可され、地元の同意が得られれば、ことし6月ごろからトンネル本体の建設など本格的な工事を始めたいとしていますが、漁業者を中心に風評被害を懸念する声が根強く、政府と東京電力が関係者の理解をどう得ていくかが課題です。