東北電力葛根田地熱発電所1号機(岩手県雫石町)は、運転開始後40年余りで蒸気噴出量が5分の1に減少したため10月に廃止します。最大出力は5万キロワットでした。
少なくなった蒸気は2号機(最大出力3万キロワット)に集約して運用効率を高めます。
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東北電が葛根田地熱1号機廃止へ 蒸気噴出量減で出力低下
河北新報 2022/4/1
東北電力は31日、2022年度の電源開発計画を公表し、葛根田地熱発電所1号機(岩手県雫石町)を10月に廃止する方針を示した。地下から噴出する蒸気量が減り、最大出力(5万キロワット)の5分の1の出力しか得られなくなっていた。
葛根田地熱は1978年5月の運転開始で、東北電の地熱発電所で最も古い。少なくなった蒸気を2号機(最大出力3万キロワット)に集約して運用効率を高める。東山水力発電所(会津若松市)の廃止は1年延期して2023年3月とした。
発電所の新設計画=表=に変更はない。東通原発2号機(青森県東通村、138万5000キロワット)は21年度の計画と同じく着工、運転開始とも未定。
東北電力ネットワークも同日、22年度の送変電整備計画を公表した。北海道エリアとの連系線の増強工事などを新規計上した。
東北電と東北電ネットの22年度の設備投資額は、女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の安全対策工事費など3000億円台後半を見込む。