2022年4月10日日曜日

夜ノ森地区 2.2kmの「桜のトンネル」12年ぶり“開通”

 福島県富岡町夜の森地区「花のトンネル」12年ぶりで、全長2・2キロの桜並木の下を通り抜けられるようになりました。

 この区間を含む特定復興再生拠点区域では避難指示の解除を見据え住民による自宅などへの「準備宿泊」が11日に始まります
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2.2kmの「桜のトンネル」12年ぶり“開通” 原発事故の規制緩和
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 福島県富岡町夜(よ)の森地区で、12年ぶりとなる「花のトンネル」が訪れた人たちの胸を躍らせている。東北有数の桜の名所として知られていたが、一帯は2011年の東京電力福島第1原発事故で立ち入れなくなった。規制は段階的に緩和され、今春から、全長2・2キロの桜並木の下を通り抜けられるようになった
 原発事故で富岡町は夜の森地区が帰還困難区域になるなどし、全町民が一時避難した。17年4月、20年3月と避難指示が解除され、桜並木のうち0・8キロの区間は行き来できるように。残る1・4キロの区間は今年1月、立ち入り規制が緩和された。この区間を含む特定復興再生拠点区域(復興拠点)では避難指示の解除を見据え、住民による自宅などへの「準備宿泊」が11日に始まる
 9、10両日は住民が心待ちにしていた「桜まつり」だ。かつては約10万人が訪れたこともある。桜まつり実行委員長の遠藤一善さん(61)は「避難指示解除に向けた第一歩にふさわしい。皆に見てもらいたい」。妻、次女と十数年ぶりに訪れたという宮城県亘理町の今野憲喜さん(77)は「久しぶりに立派な桜が見られて心が弾んだ」と喜んだ。【柿沼秀行】