福島原発は大雨のときに、しばしば排水路の堰板を乗り越えて放射性物質を含む汚水を港湾外の海に流出させていますが、それは排水路から雨水をくみ上げるポンプの能力を超えたためであると説明してきました。
この排水路には末端に堰板が取り付けられていて、その前段に海洋に流出させずに回収するための大容量ポンプが8台も設置されています。
東電は18日、水位に応じて順に稼働するこのポンプが8台のうち6台しか動いていなかったのが海洋に雨水を流出させた原因だと発表しました。
いつもながら随分と遅まきの解明です。
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ポンプ、フル稼働せず=汚染雨水の外洋流出-福島第1
時事通信 2015年8月18日
東京電力福島第1原発の排水路から汚染された雨水がせきを越え外洋に流出した問題で、東電は18日、くみ上げ用ポンプがフル稼働しなかったことが原因と発表した。水位に応じて順に稼働するポンプ8台のうち6台しか動いておらず、東電はポンプが起動する条件を見直す方針。
東電によると、排水路の出口付近にある仮設のせきは高さ約70センチ。作動しなかったポンプ2台は65センチ以上の水位で起動するよう設定されていたが、水面の揺らぎによってセンサーが感知できなかったという。