2015年8月7日金曜日

柏崎刈羽を集中審査 6、7号機「合格順は別」 規制委

時事通信 2015年8月6日
 原子力規制委員会は6日、原発再稼働の前提となる審査を申請した沸騰水型(BWR)4原発5基のうち、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)を集中審査の対象に決めた。8月末までに残りの審査に必要な資料を提出させ、他の3原発より優先して進める
 機器や設備の審査を担当する更田豊志委員長代理は同日の会合で、「(並行して進む)地震や津波の審査状況と無関係に判断したので、許可(審査合格)の順番とは関係ない」と述べた。
 2013年7月に始まった審査では、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)など加圧水型(PWR)が先行。東電福島第1原発と同じBWRでは、柏崎刈羽のほか中国電力島根原発2号機(島根県)、東北電力女川原発2号機(宮城県)、中部電力浜岡原発4号機(静岡県)が進んでおり、規制委は効率化の観点から、これら4原発をまとめて審査してきた
 6日の審査会合で更田氏は「各原発に特有な話もあり、今後は効率的かどうか疑問だ」と発言。「個別議論を4社並行して行うのは現実問題として無理なので、当面は柏崎刈羽6、7号機に集中したい」と述べ、電力会社側からも異論は出なかった。