九電川内原発1号機の再稼働反対を訴える集会が4日、国会内に脱原発を掲げる各地の市民団体の代表らが集まって開かれ、参加者は「運転開始30年を超えて稼働する際に必要な認可手続きに不備があり、法令違反だ」と主張し、原子力規制庁の担当者に、再稼働延期を申し入れました。
川内1号機は7月で運転開始から31年になっていて、「30年を過ぎる前に認可を得る必要がある」という規定に反しています。
これに対して規制委は再稼働の日程に間に合わせるために慌てて5日に認可しました。
一度延長を認めれば40年経過まで無条件で運転が認められるので、決していい加減に許可していいものではありません。特に認可で引っかかっていたものが、耐震性の評価にかかわるものであったということなのでなお更です。
もしもこの間に重大なトラブルが生じれば、その責任は挙げて規制委にあります。
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川内再稼働反対 国会で訴え 市民団体「認可手続きに法令違反」
東京新聞 2015年8月5日
脱原発を掲げる各地の市民団体の代表らが九州電力川内原発1号機(鹿児島県)の再稼働反対を訴える集会が四日、国会内で開かれた。参加者は「運転開始三十年を超えて稼働する際に必要な認可手続きに不備があり、法令違反だ」と主張し、説明に訪れた原子力規制庁の担当者に、再稼働延期を申し入れた。
九電は、早ければ今月十日に原子炉を起動させ再稼働する方針。
川内1号機は七月で運転開始から三十一年。集会に参加した「原子力規制を監視する市民の会」の阪上(さかがみ)武代表は「三十年を過ぎる前に認可を得る必要があるが、まだ認可がなく、法的に問題がある」と指摘。「規制委は再稼働の日程に間に合わせるため、慌てて五日に認可しようとしている」と批判した。
九電川内原発の30年超運転認可 再稼働目前に
北海道新聞 2015年8月5日
原子力規制委員会は5日の定例会合で、九州電力川内原発1号機(鹿児島県)が運転開始から30年を超えて稼働する際に必要な機器の保守管理方針を盛り込んだ保安規定の変更を認可した。
ただ老朽化した機器や設備が想定地震の揺れに耐えられるかの評価が一部間に合わず、九電は1年間先送りする方針を示し、規制委は容認した。
九電は今月10日以降の再稼働を目指しており、規制委の先送り容認は再稼働までに認可を間に合わせようと急いだためではないかと批判の声も上がりそうだ。
川内1号機は7月に運転開始から31年を経過。