2015年8月20日木曜日

秋田県避難者 「定住したい」が最多に

 秋田県は18日、東日本大震災や福島原発事故により県内で避難生活を送る世帯を対象に、6月に実施したアンケートの結果を発表しました。
 今後は「秋田に定住したい・定住を決めている」29.9%で過去最多となりました
 「既に定住している」は18.7%で、前年度から5.8ポイント増加しました。
 現在の住居は「借り上げ民間賃貸住宅」57.5%「避難後に取得した自宅」は13.4%前年度より8.1ポイント増えました。
 
 アンケートは12年度から、年1回実施しています。今回は6月22日時点で県内に暮らす354世帯が対象でした
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<原発事故>秋田避難者「定住したい」最多に
 河北新報 2015年8月19日
 秋田県は18日、東日本大震災や福島第1原発事故により県内で避難生活を送る世帯を対象に、6月に実施したアンケートの結果を発表した。今後の予定を尋ねたところ、回答のトップは「秋田に定住したい・定住を決めている」の29.9%で、前年度よりも1.1ポイント増えて過去最多となった。
 
 「いずれは帰県したい」は20.1%で、前年度の20.6%から微減した。「既に定住している」は18.7%で、前年度から5.8ポイント増加した。
 現在の住居は「借り上げ民間賃貸住宅」の57.5%が最も多かったが、前年度よりも1.3ポイント減った。「避難後に取得した自宅」は13.4%となり、前年度より8.1ポイント増えた。
 
 定住を決めた理由(複数回答)は「親類や知人がいる」が最多の30.8%。「家族の中に秋田出身者がいる」29.2%、「放射能汚染の心配がない」23.1%、「教育環境や子どもの学校関係」18.5%と続いた。
 体調を尋ねる設問もあった。「心身の不調を訴える家族がいる」と答えた世帯は38.8%。前年度の43.5%から4.7ポイント減り、初めて40%を下回った。
 県被災者受入支援室は、福島県が自主避難者への住宅提供を2017年3月末で終了すると決めたことを踏まえて「避難生活の長期化で、来年度の調査ではさらに定住を希望する声は増えるのではないか」とみている。
 
 アンケートは12年度から、年1回実施している。今回は6月22日時点で県内に暮らす354世帯が対象。福島102、宮城25、岩手7の計134世帯から回答があった。回答率は37.9%。