規制委から事実上の運転再開準備禁止命令が出ている高速増殖原型炉「もんじゅ」で、機器の不具合などを管理する帳票約2300枚が処理されず放置されていることが分かりました。
装置上の実害に直結するものではありませんが、この種の不手際も際限なく繰り返されていて、あきれるばかりのだらしなさです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もんじゅ:不具合の帳票2300枚未処理 保安規定違反
毎日新聞 2015年08月05日
原子力規制委員会から事実上の運転再開準備禁止命令が出ている高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県)で、機器の不具合などを管理する帳票約2300枚が処理されず放置されていることが5日の規制委の定例会で報告された。規制委は同日、「品質マネジメントが適切に機能していなかった」として、保安規定違反と認定した。
今回の違反はもんじゅの保安検査で発覚した。このほか、原子炉を直接冷却する1次系ナトリウム温度を測定した記録の一部が紛失していることも分かり、保安規定違反よりレベルの低い「監視」と認定した。規制委はどちらも「安全上の影響はない」としている。 【酒造唯】