2015年8月8日土曜日

川内再稼働「許さない」 差し止め原告ら声明

時事通信 2015年8月7日
 九州電力川内原発1号機(鹿児島県)の再稼働が迫る中、運転差し止め訴訟の原告・弁護団が7日、県庁で記者会見し、「原発が稼働しなくても電力が不足することはなかった。断じて再稼働は許さない」との声明を発表した。
 
 森雅美弁護団長は「決して諦めない。再稼働する今後が戦いだ」と強調。原告団長で同原発がある薩摩川内市の森永明子さん(44)は「福島から避難してきた方が、事故が起きる前になぜもっと反対しなかったのかと話していた。あの時もっと頑張っておけばよかったと思わないよう、できることはしておきたい」と述べた。
 
 川内原発をめぐっては、27都道府県の原告2479人が再稼働差し止めを求めて提訴し、鹿児島地裁で係争中。同地裁は4月、住民側が差し止めを求めた仮処分申請を却下し、住民側は福岡高裁宮崎支部に即時抗告した