2015年9月14日月曜日

「大型除染袋」流出240袋に 飯舘、2袋破損し中身漏れる

福島民友ニュース 2015年9月13日
 飯舘村の農地除染で刈り取った汚染草木を入れた大型の袋が水害で川に流出した問題で、環境省は12日、流出数が240袋に増え、113袋を回収したと発表した。このうち2袋は南相馬市原町区深野で見つかり、袋が破損し中身が漏れ出ていた。漏れた袋の発見は初めてで、同省は「袋には4月以降に刈られた草が入っていた。原発事故後に生え替わった草で、放射性物質濃度は比較的低い。周辺環境への影響はない」としているが、流出数をいまだ把握できていない状況だ。
 環境省によると、11日の時点で82袋の流出を確認していたが、12日に南相馬市の2袋を含む158袋が新たに見つかった。未回収の127袋は川の中州などにあり、水位低下を待って回収する。飯舘村内には道路の通行止めが続くなどして調査ができていない場所が残っており、流出数は今後さらに増える恐れがある。