河北新報 2015年9月14日
東京電力福島第1原発事故で出た除染廃棄物の保管袋が大雨の影響で福島県飯舘村の水田から流出した問題で、環境省は13日、河川の水位低下に伴い新たに53袋が見つかり、流れ出たのは計293袋となったと発表。このうち2袋は廃棄物が漏れ出たとみられる。
環境省によると、293袋のうち290袋は飯舘村内で発見された。ほか3袋は同村の水田から15キロ以上離れた南相馬市原町区の河原で見つかり、うち2袋は中身が入っていない状態だった。1袋は回収作業が難航している。
袋には農地除染で刈り取った草などが入っていた。流出前の重さは一つ200~300キロで、仮置き場に運び出すまで水田に一時的に置かれていた。