2015年9月12日土曜日

福島原発で海側遮水壁の工事再開

 3日に建屋周辺の井戸「サブドレン」からくみ上げた汚染地下水を浄化し、海に放出する汚染水対策が始まったことを受け、東電は海側遮水壁の未施工箇所10m幅分の工事を再開しました。
 これは鋼管杭を隙間なく打つことで壁を作るもので、1~4号機建屋周辺に施工する凍土壁とは別のものです。
 
 鋼管製の遮水壁は既に770メートル完成していましたが、海側遮水壁を完成させれば、行き場を失って上昇した地下水が地上にあふれる恐れがあるとして、残る10メートルは開けたままにしていたものです
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第1原発で海側遮水壁の工事再開 地下水の流出防ぐ
福島民友ニュース 2015年9月11日
 東京電力は10日、福島第1原発の港湾内に鋼管を打ち込んで壁を造り、汚染地下水の海への流出を防ぐ「海側遮水壁」の建設で、一部未完成のままとなっている部分の工事を再開した。10月末ごろ完成する見込み。
 3日に建屋周辺の井戸「サブドレン」からくみ上げた汚染地下水を浄化し、海に放出する汚染水対策が始まったことを受け、東電は海側遮水壁の完成が可能と判断した。
 海側遮水壁の工事は2012(平成24)年4月に始まり、14年3月には総延長780メートルのうち約98%に当たる770メートル分まで完成していたが、海側遮水壁を完成させれば、行き場を失って上昇した地下水が地上にあふれる恐れがあるとして、残る10メートルは開けたままにしていた。