福井県おおい町で、大飯原発5キロ圏の住民に対して原発事故時の「住民避難マニュアル」の説明会を開きました。
住民からは「避難ルートとなる国道や高速道路への道が1本しかないので、避難経路を増やしてほしい」などの意見が出された。
原発銀座といわれる若狭湾は深い山が海岸に迫っていて、道路は海岸線に沿って1本通っているというのが実態です。
事故時の住民の避難には全く適していません。
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原発災害の避難計画を説明 大飯発電所5キロ圏内住民に
福井新聞 2015年9月9日
福井県おおい町は8日夜、同町大島のはまかぜ交流センターで、原発事故時の「住民避難マニュアル」の説明会を開いた。住民からは「避難経路を増やしてほしい」などの意見が出された。
町は、行政や防災機関向けに昨年11月に策定した住民避難計画を基に、地図やイラストなどが付いたマニュアルを6月に取りまとめ、8月に町内の全世帯に配布した。
この日は、関西電力大飯発電所から約5キロの区域(PAZ)に住む大島地区の住民を対象に行い、28人が出席した。
中塚寛町長が「避難計画を住民の皆さんに伝え、意見をもらいながら今後の防災対策につなげたい」とあいさつした。
町の担当者が、PAZの大島地区は、放射性物質が環境に放出される前から避難準備をする必要があることを説明。避難先となる敦賀市や兵庫県川西市への交通手段なども伝え「防災無線などで町の指示を聞いてから行動してください」と強調した。質疑応答は非公開で行われた。
説明会終了後、40代女性は「中高生の子どもたちに避難の流れをしっかりと伝えたい。大島は避難ルートとなる国道や高速道路への道が1本しかないので、避難経路を増やしてほしい」と話していた。