静岡県菊川市議会総務建設委員会は15日、市民団体が昨年12月に提出し、継続審査していた「中電浜岡原発の再稼働を認めない議会決議を求める請願」を採決し、賛成3、反対5で不採択となりました。
28日の本会議でも不採択の公算が大きいということです。
浜岡原発は東海地震の震源域の真上に立地していて極めて危険な原発とされています。それでも再稼動を認めないとする議会決議が成立しないというのは何故なのでしょうか。
新潟県でもかつて同様な請願が行われましたが、県議会で圧倒的多数の反対によって否決されました。全国各地でもこの請願の審査結果はすべてそうなっています。
こと原発に関しても、住民の思いと議会の構成がねじれているという現実があります。
こと原発に関しても、住民の思いと議会の構成がねじれているという現実があります。
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浜岡原発請願を不採択 菊川市議会総務建設委
静岡新聞 2015年9月16日
菊川市議会総務建設委員会は15日、継続審査していた「中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働を認めない議会決議を求める請願」を採決し、反対多数で不採択とした。28日の本会議採決も不採択の公算が大きい。
委員会では請願で指摘されている「浜岡原発は東海地震の震源域の真上に立地しているため、過酷事故の危険性が高い」「再稼働すれば新たな使用済み核燃料が発生し、次世代に核のごみを押し付ける」など七つの事項の妥当性を議論。「現在は適合性審査の途中。ここで踏み込んだ判断をするのは早い」(岡本吉弘氏)、「市民の意識と懸け離れた結論を議会が出すのはおかしい」(岡本徳夫氏)などと意見が割れた。
最終的に小笠原宏昌委員長(みどり21)が挙手で賛否を諮り、採択に賛成が3、反対が5で不採択となった。
委員会として28日の本会議に、同原発の安全対策などについて意見表明する意見書か決議書を提出することに全委員が賛同した。
請願は、市の市民アンケートで回答者の半数以上が「浜岡原発は停止しておいた方が良い」と答えたことを受け、市民団体が昨年の12月定例会に提出。1年近い異例の長期審査となり、総務建設委は国の機関や有識者から意見聴取してきた。
委員会後、小笠原委員長は「議員の見解は分かれたが、浜岡原発に対する市民の不安は理解している。これまでの議論を踏まえて、議会の意思を本会議で示したい」と話した。