福島原発から汚染雨水が流出していることが監視カメラで確認されました。これで6回目になります。
主要な汚染源は2号機原子炉建屋屋上からの雨水排水だと分かっているのですが、いわゆる地面の雨水との分別をしないままでK排水路内の雨水の全量を回収するシステムになっているため、雨量が時間当たり14ミリを越える分は堰からオーバーフローして外洋に流出してしまうということです。
東電は排水先を港湾内に移すということですが、放射性物質はシルトフェンスで阻止できるものではないので殆ど意味はなく、屋上の雨水排水を単独の系統に分けることが先決です。
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第一原発、汚染雨水が流出
福島民報 2015年9月8日
東京電力福島第一原発構内のK排水路と呼ばれる排水路から7日、放射性物質を含む雨水が海に流出した。東電が発表した。流出量や放射性物質の濃度は不明で、疑いを含め流出は6回目。
7日午前2時55分ごろから同4時5分ごろまで、排水路の雨水がせきを越えて海に流れるのを監視カメラで確認した。大雨で移送ポンプによるくみ上げが間に合わなかったとみられる。ポンプは毎時約14ミリの雨まで対応できるが、7日午前2~3時の降雨量は14.5ミリだった。
午前7時半ごろ採取した排水路の雨水からセシウム134が1リットル当たり100ベクレル(法定基準60ベクレル)、セシウム137が同410ベクレル(同90ベクレル)検出された。
東電はK排水路の出口を港湾内に移す工事を進め、年度内に完了させる。
県は7日、福島第一K排水路から雨水が海洋へ流出した事態を受け、早急に対策を講じるよう東電に申し入れた。
<福島第1>汚染雨水が港湾外に流出
河北新報 2015年9月8日
東京電力は7日、福島第1原発構内の「K排水路」の仮堰(せき)から雨水があふれ、港湾外に流出したと発表した。同日午前2時55分から1時間11分間、雨水があふれているのを監視カメラで確認した。仮堰付近で採取した雨水から、ベータ線などを出す放射性物質(全ベータ)が1リットル当たり650ベクレル検出された。流出量は分かっていない。