2022年6月16日木曜日

日向市 新電力会社に2500万円の損害賠償/九電はLNG火力発電から撤退

 火力発電用燃料の高騰で4月末で撤退した「ウエスト電力」に対して日向市は、その後を受けた九電送配電から年内の電気料を2割増しで契約させられたことから、約2500万円の損害賠償を求める意向を明らかにしました。

 九州電力は、千葉県で進めていたLNG=液化天然ガス を使った火力発電所の開発事業から撤退すると発表しました。燃料費の高騰や、LNG調達の長期的な見通しが立たないことなど、「プロジェクトを取り巻く情勢を総合的に判断した」と説明しています。
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日向市が新電力会社をおよそ2500万円の損害賠償を求め提訴へ・宮崎県
                         MRT宮崎放送 2022/6/15
日向市は、電力小売り事業から撤退した新電力会社「ウエスト電力」に対し、およそ2500万円の損害賠償を求め提訴する意向を明らかにしました。
これは、日向市の十屋幸平市長が15日の会見で明らかにしたものです。
日向市では、市内の小中学校など16施設で、新電力会社「ウエスト電力」から電力の供給を受けていました。
しかし、燃油価格の高騰などを理由に「ウエスト電力」が4月末で電力小売り業から撤退
これにより向市は、5月から12月まで九州電力送配電から通常料金の2割増しで、電力供給を受ける契約を交わしました。
日向市では、電気料金増加によりおよそ2500万円の損失が見込まれるとして、ウエスト電力に対し損害賠償を求め提訴する意向だということです。
日向市は、関連議案を6月議会に追加提案し、7月初旬に提訴する見通しです。


九州電力 千葉のLNG火力発電計画から撤退~燃料費の高騰などで 福岡
                          RKB毎日放送 2022/6/15
九州電力は、千葉県で進めていたLNG=液化天然ガスを使った火力発電所の開発事業から撤退すると発表しました。
九州電力が撤退を決めたのは、千葉県袖ケ浦市で検討を進めていたLNG火力発電所の開発事業です。九州電力は、2019年に東京ガスと共に事業会社を設立、営業エリアの外に設ける初めての火力発電所として、最大出力200万キロワットの発電所を建設する計画を進めていました。
撤退の理由について九州電力は、ロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料費の高騰や、LNG調達の長期的な見通しが立たないことなど、「プロジェクトを取り巻く情勢を総合的に判断した」と説明しています。
一方、北九州市若松区で西部ガスと共同で事業化を検討しているLNG火力発電所については、継続する方針です。