関西電力は、美浜原発3号機の「テロ対策施設」の完成が2ヵ月早まったことから、発電所の運転再開を当初予定の10月から8月に前倒しすると発表しました。
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‟残暑”前に運転再開へ 関電・美浜原発3号機 「テロ対策施設」工期短縮で2ヵ月前倒し
ABCテレビ 2022/6/10
関西電力は、美浜原発3号機の「テロ対策施設」の完成が2ヵ月早まったことから、発電所の運転再開を当初予定の10月から「8月」に前倒しすると発表しました。
福井県の美浜原発3号機は去年6月、運転開始から40年を超える原発としては国内で初めて再稼働しましたが、設置が義務付けられている「テロ対策施設」の建設が期限に間に合わず、10月に運転を停止して定期検査に入っていました。
テロ対策施設は今年9月ごろに完成する予定でしたが、関西電力は10日、工事の進め方を工夫した結果、工程が短縮されて約2ヵ月早い7月下旬に運用を始められるようになったと発表しました。
これに伴い、美浜3号機は7月下旬以降に原子炉を起動し、その後核分裂が安定的に続く「臨界」状態に達したあと、当初の予定の10月20日より約2ヵ月前倒しとなる8月12日に、発電と送電を再開する「並列」を迎えるということです。
関西ではこの夏、電力供給の余力を示す「予備率」が7月は3・8%、8月は4・4%と、安定供給に必要とされる3%は上回っているものの、厳しい状況となっています。
美浜3号機の運転再開が、夏の残暑の時期に何とか間に合う格好となり、関西電力は「厳しい電力需給の改善に貢献出来る原子力プラントの、安全・安定運転に努めてまいります」とコメントしています。