原子力規制委は核セキュリティー上の不備が相次いで見つかった柏崎刈羽原発に対し、現地で原発所員の行動や会話などをチェックする「行動観察」を6月から抜き打ちで実施しています。
柏崎刈羽原発の所員に安全を重視する姿勢が根付いているか確認するのが目的で、6月は、3、4回行い、今後数か月程度続く見込みです。
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「抜き打ちで東電社員の行動を観察」規制委が柏崎刈羽で国内初実施
BSN新潟放送 2022/6/2
原子力規制委員会は核セキュリティー上の不備が相次いで見つかった柏崎刈羽原発に対し、現地で原発所員の行動や会話などをチェックする「行動観察」を6月から抜き打ちで実施しています。
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28日に開かれた柏崎刈羽原子力規制事務所の会見。
渡邉健一所長は、柏崎刈羽原発に対する原子力規制委員会の「行動観察」が6月から始まり、これまでに3回から4回行われたことを明らかにしました。
【柏崎刈羽原子力規制事務所 渡邉健一所長】「東京電力の社員がどういった行動をとっているのか、行動をつぶさに見て、我々はそれを観察して評価をする」
核セキュリティー上の不備が相次いで見つかった柏崎刈羽原発について、東京電力は21年9月、一連の問題の背景に「核物質防護部門の風通しの悪さ」などがあったとして再発防止策をまとめ、意識改革を進めています。
抜き打ちでの「行動観察」は東電の再発防止策を調べる追加検査の一環で、国内の原発では初めて実施されました。柏崎刈羽原発の所員に安全を重視する姿勢が根付いているか確認するのが目的です。
規制委は追加検査を終えた後、東電の対応が妥当か判断し、21 年4月に出した事実上の運転禁止命令を解除するかどうか決めることにしています。
「行動観察」で規制委は、5人前後で構成される検査チームを派遣して所員同士の会話や接し方などをチェックしていて、今後数か月程度続く見込みだということです。