関西電力が宮城県川崎町の蔵王周辺に計画している陸上風力発電事業を巡り、蔵王を有する山形市の佐藤孝弘市長は11日、山形県庁を訪れ、環境影響評価手続きに基づく市の意見書を吉村美栄子知事に手渡しました。「現在の計画に基づく事業は進めるべきでない」とする反対意見です。
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関電の蔵王風力計画、山形市長が反対意見書 知事「足並みそろえる」
河北新報 2022年7月12日
関西電力が宮城県川崎町の蔵王周辺に計画する陸上風力発電事業を巡り、佐藤孝弘山形市長は11日、山形県庁を訪れ、環境影響評価手続きに基づく市の意見書を吉村美栄子知事に手渡した。佐藤市長は「現在の計画に基づく事業は進めるべきでない」と反対する意見を伝えた。
意見書は、事業が蔵王連峰の自然環境や景観へ与える影響が大きいと指摘。「山形市民の懸念を払拭したとは到底言えない」と断じた。また、「関西ではなく東北の蔵王連峰に事業実施想定区域を設定した理由を明確にし、方法書に記載すること」も求めた。
佐藤市長は蔵王温泉地区が昨年3月に市の景観重点地区に指定されたことに触れ「計画はこれに逆行する動きだ」と懸念を示した。
吉村知事は「蔵王は県を代表する観光地だ。しっかりと足並みをそろえることになると思う」と応じた。