2022年7月9日土曜日

再処理工場 高レベル放射性廃液の冷却停止 閉めるバルブ間違えたか

 六ケ所再処理工場で、高レベル放射性廃液の冷却機能が約8時間にわたって喪失したトラブルを受け、原子力規制委は6日、閉めるべき仕切り弁を取り違えたことが原因ではないか-との見解を示しました。冷却管2系統の手動バルブは同じ部屋にあり、一見すると判別が難しい状態だということです。弁に名称板がついていないのであれば論外ですが、さすがにそれはない筈で、誤って閉めても1週間は支障がないという中で8時間後に見つかったということなので、システム的にもバックアップ的機能があったようです。

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高レベル放射性廃液の冷却停止 閉めるバルブ間違えたか 青森・六ケ所再処理工場、原子力規制委見解
                             Web東奥 2022/7/7
 日本原燃・六ケ所再処理工場(青森県六ケ所村)で、高レベル放射性廃液の冷却機能が約8時間にわたって喪失したトラブルを受け、原子力規制委員会は6日、閉めるべき仕切り弁を取り違えたことが原因ではないか-との見解を示した。冷却管2系統の手動バルブは同じ部屋にあり、一見すると判別が難しい状態だという。更田豊志委員長は「誤認だろう」との見立てを述べた一方、「冷却が1週間単位で停止しても危険な状態には至らないため(今回のトラブルの)リスクは大きくない」との認識を示した。
 規制委の定例会合で事務局の原子力規制庁が、高レベル廃液をためておくタンクの冷却機能が2日午後3時半以降、約8時間喪失したと報告。水を流す2系統のうち片方は工事で停止中のために1系統のみを運用していたが、その弁が閉まったことで流れが止まった。原因は原燃が調査中とした。

 更田委員長は記者会見で「恐らくAのつもりがBの弁を閉めてしまった、誤認して取り違えたのだと思う」と推測。原因究明について原燃に対し、「聞き取りも含めて、しっかりとやってもらいたい」と注文した。
 高レベル廃液は放射能レベルが極めて高く、常に冷却状態を保つ必要がある。更田委員長は「バルブを操作後すぐに流量を確認すれば良かった」と指摘。一方で、廃液は温度上昇などの変化が「ゆったりした貯槽」と表現し、約8時間の停止による危険性は大きなものではないとも述べた。