全漁連の坂本雅信会長は25日、原子力規制委22日に福島原発の処理水海洋放出計画を認可したことについて「全国の国民・漁業者の理解を得られておらず、断固反対であることはいささかも変わらない」との声明を発表しました。
内堀知事は25日の定例会見で、国と東電が漁業者に対し「関係者の理解なしに処分しない」と約束していることについては、「漁業者のみなさんをはじめとする関係者のみなさんの思いを真摯に受け止め丁寧な説明を行うことを求める」と述べました。
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「断固反対で変わらず」 原発処理水で全漁連声明
共同通信 2022/7/25
全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長は25日、原子力規制委員会が22日に東京電力福島第1原発の処理水海洋放出計画を認可したことについて「全国の国民・漁業者の理解を得られておらず、断固反対であることはいささかも変わらない」との声明を発表した。
声明によると政府は4月、放出決定時の全漁連からの申し入れに対し、漁業継続を支援するための「超大型の基金創設」や、風評被害への全責任を国が持つなどとする回答を示していた。
内堀知事「関係者の思いを受け止め丁寧な説明を」福島第一原発処理水の海洋放出認可受けて
テレビユー福島 2022/7/25
福島第一原発の処理水について原子力規制委員会が海に放出する計画を認可したことを受け、福島県の内堀知事は25日、丁寧な説明を行うよう国に求めました。
福島第一原発のトリチウムを含む処理水について原子力規制委員会は、今月22日、東京電力が提出した海に流す計画を認可しました。
これを受け、内堀知事は25日の定例会見で「県民や国民の理解が極めて重要」としたうえで「国が前面に立って責任を取って取り組んでもらいたい」と話しました。
一方、国と東電が漁業者に対し「関係者の理解なしに処分しない」と約束していることについては…
内堀知事:「国および東京電力に対して漁業者のみなさんをはじめとする関係者のみなさんの思いを真摯に受け止め丁寧な説明を行うことを求めて参ります」
国と東電は、来年春ごろに海への放出を目指していますが、全漁連は6月にも「断固反対」する特別決議を採択していて、放出への理解は進んでいません。