2016年11月24日木曜日

24- チェルノブイリ 原発シェルター完成へ

 30年前の原発事故処理でいわゆる石棺処理した旧ソ連・ウクライナのチェルノブイリ原発4号機で石棺のコンクリートが劣化し放射漏れが始まりました。
 その対策としてまずは金属製のシェルターで覆うべく、4号機の隣地で4年前から建設に入っていたのが完成しました。
 シェルターの建設フランスの合弁企業が行い15億ユーロ(約1900億円)の建設資金は欧州各国や米国、日本など40カ国以上が拠出しました。
 
 要部ステンレス製のシェルターは、高さおよそ108257m長さ162mの巨大なドーム型のもので、石棺から約600m離れた場所で建設しました。石棺までの移動は、シェルターの (約257m)に合わせて敷設された2本のレール上を移動させる方式でいまゆっくりと移動させる工程に入っています。(29日までに完了の予定)
 
 新シェルター完成後は、内部のクレーンを使って23年までに劣化した石棺を解体する予定です
         (関係記事)
4月3日 チェルノブイリ原発 爆発事故後30年
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チェルノブイリ原発のシェルター移動作業、29日までに完了へ
FNNニュース 2016年11月17日
30年前の原発事故処理が、節目を迎える。
1986年、大規模な原発事故を引き起こした、ウクライナ北部・チェルノブイリ原発の4号機では、放射性物質の拡散を防ぐためのドーム型シェルターを、移動させる作業が進んでいる
鉄製のシェルターは、高さおよそ108メートル、長さは162メートルで、事故後にコンクリートで密封された4号機を、さらにシェルターで覆うことで、今後100年間は、放射性物質の拡散を防げるとされている。
11月29日までには、作業が完了する見通し。
 
 
チェルノブイリ原発を覆う巨大な「新シェルター」が完成
ギズモード ニュース 2016年11月23日
チェルノブイリ原発事故からはや30年。事故当時は慌ててその原子炉をコンクリートで封じ込めたものの、いずれ本格的な現場の保護処理が必要とされていました。そして今回、そのために建造されていた巨大な新シェルターが完成したことが報じられています。
 
この3万1000トンにも達する鋼鉄製の巨大なシェルターは、チェルノブイリ原発の4号炉をすっぽり覆うように設計されています。またその設置方法もこのシェルターをスルスルっとスライドさせるという、すこしユニークなもの。移動は数日かけて行なわれます。
 
新たなシェルターの耐用年数は100年。長いようで、意外と短いですね。次の100年の間に我々人類は放射線を安全に操る術を見つけ、さらにチェルノブイリ原発の廃炉を無事に進めることはできるのでしょうか。(塚本直樹)