東電、鉄塔点検を40年間せず 福島第1原発
日経新聞 2016年11月2日
東京電力が福島第1原子力発電所5、6号機の送電線を支える鉄塔について約40年間、点検していなかったことが2日、明らかになった。2011年の東日本大震災によって支柱などに亀裂が44カ所生じ、大きなところでは幅が8ミリあった。報告を受けた原子力規制委員会の更田豊志委員は「悪質だ」と指摘した。
東電は第1原発と第2原発で、鉄塔の安全性を確認するために義務づけられた保守管理計画を作っていなかった。規制委は原子炉等規制法に基づいて、それぞれを実施計画違反と保安規定違反と判定した。