グリーンコープが売電 来年から「原発フリー目指す」
大分合同新聞 2016年11月11日
グリーンコープおおいた(大分市)は10日、原発電源ゼロを目指す電気「グリーンコープでんき」の販売を来年1月から県内の組合員向けに始めると発表した。電源には組合員が出資して建設した太陽光発電施設などを使い、クリーンなエネルギーへのニーズに応える。
各地のグリーンコープの連合組織は、組合員の出資や他団体との共同事業などで再生可能エネルギー発電施設の整備を進めている。太陽光と小水力の施設が福岡や大分などに11カ所(建設中を含む、総出力9700キロワット)あり、2200世帯分の電力を賄える。
販売にはその自前の電源を使用。本年度は供給が不足する分を九州電力と電力卸売市場のバックアップで補うが、来年度中に丸紅新電力(東京都)から原発以外の再生可能エネルギー電源などを確保。原発ゼロの電力供給を実現する計画。
電気料金は九電と同じ。販売先は本年度は共同購入の組合員で、来年度は全組合員に拡大する。
既に福岡県で先行販売しており、来年1月に大分など他の九州各県、来年度から中国、関西でも始める予定。
初年度の契約数は大分県内で約1900件(全体で約2万7千件)を目標にしている。
グリーンコープおおいたの宇都宮陽子理事長は「安全・安心な食品と同じように、原発フリーの電気を求める人はいる。その電気を使えば原発ノーの意思表示にもなる」と話している