2016年11月6日日曜日

6- 小泉元首相が新潟市で講演 「新潟から原発政策変える」

 小泉純一郎元首相は4日、自然エネルギーを推進する新潟市の市民団体が開いた会合で講演しました
 米山知事は講演前に小泉氏と会談し、その後記者団に「『何があってもやり抜く覚悟が大事だ』という言葉をかけられた。原発についてきちんとした検証をしていく」と話しました。
 
 講演で小泉氏は新潟県知事選で社民党や共産党などが推薦する米山隆一氏が当選したことを受け「新潟から原発政策を変える。原発をゼロにするという動きを強めてもらいたい」と訴えました。
 民進党が支援団体である連合に配慮していることについても意味がないと徹底的に批判しました。
 
 小泉元首相は講演後の記者会見で、次期衆院選に向けた野党の候補者調整に関し「原発ゼロを除外した一本化は意味がない」と強調し、衆院選で争点化すれば、自民党が敗北するとの見方も重ねて示しました
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「原発ゼロ」で野党一本化を 小泉元首相が新潟で吠えた
日刊ゲンダイ 2016年11月5日
 原発再稼働に慎重な候補が参院選と知事選で連勝し、全国の脱原発派が大注目している新潟で、アノ男がほえた。
 小泉純一郎元首相が4日、再生可能エネルギーの普及活動を行っている新潟の市民団体の招きで講演。就任したばかりの米山隆一新潟県知事も駆け付け、一緒に壇上に立った。
 小泉氏は米山氏勝利を例に挙げて、「野党は原発を選挙の争点にすれば自民党に勝てるし、民意の受け皿になる」とあらためて強調。講演後に報道陣の取材に答え、10分間、言いたい放題で持論を展開した。
 
 「野党が(候補者を)一本化するなら、そこに原発ゼロが入らないと意味がない」
 「公約は分かりやすくつくらないとダメ。2030年代に原発ゼロは分かりにくい。今でも原発ゼロでやっていけるのだから今、原発ゼロを宣言すべき」
 民進党が支援団体である連合に配慮していることについてもボロクソだ。
 「連合の票はどれくらい? 500万人くらいいるのかもしれないが、原発を推し進めている電力関係の労組の人たちは50万人もいないでしょう。50万人よりも、500万人、5000万人の票をどうして獲得しようと思わないのか。分からないね」
 選挙については小泉氏の言うことが真理だ。蓮舫民進党は、いつになったら“勝利の方程式”に気づくのか。  
 
 
小泉元首相が新潟市で講演 「新潟から原発政策変える」  
日経新聞 2016/11/4 20:51
 小泉純一郎元首相は4日、新潟市内で市民団体が開いた再生可能エネルギーのイベントに参加し、講演会を開いた。小泉氏は新潟県知事選で社民党や共産党などが推薦する米山隆一氏が当選したことを受け「新潟から原発政策を変える。原発をゼロにするという動きを強めてもらいたい」と訴えた。
 
 「まさか米山さんが当選するとは夢にも思わなかった」と知事選を振り返った小泉氏。「新潟県知事選の影響は大きい。今後の国政選挙でも野党が候補を一本化して原発ゼロを争点にしたら与党は負けるだろう」と話した。
 
 米山知事は講演前に小泉氏と会談。米山知事は会談後、記者団に「『何があってもやり抜く覚悟が大事だ』という言葉をかけられた。原発についてきちんとした検証をしていく」と話した。
 小泉氏の原発ゼロ政策については「将来については様々な主張をきちんと検証し、みんなが納得できるエネルギーの未来をつくっていく」と述べるにとどめた。
 
 小泉氏は講演後、報道陣に「知事選では(県民の)原発に対する懸念が根強いと思った。米山さんは初心を忘れず頑張ってほしい」と話した。
 
 
小泉元首相 新潟県知事に原発ゼロを期待
NHK NEWS WEB 2016年11月4日
小泉元総理大臣は新潟市で講演し、先の新潟県知事選挙で原発の再稼働に慎重な姿勢を示して米山隆一知事が当選したことについて、「野党が候補者を一本化し原発ゼロを争点にすれば与党が負ける」と指摘するとともに、米山知事の今後の取り組みに期待を示しました。
 
小泉元総理大臣は、自然エネルギーを推進する新潟市の市民団体が開いた会合で講演しました。
この中で小泉氏は、政府のエネルギー政策に関連して「原発は何千年にもわたって、核のゴミを管理し続けなければならないのに、核の処分場を見つけられない今、政府はなぜ原発を認めるのか。当たり前のことを、政府がわからないのが不思議だ」と述べました。そのうえで小泉氏は、先の新潟県知事選挙で、原発の再稼働に慎重な姿勢を示して米山隆一知事が当選したことについて、「野党が候補者を一本化し、原発ゼロを争点にすれば、与党が負けることがわかった。米山氏当選の影響は大きく、新潟から原発をゼロにする動きを強めてもらいたい」と述べ、期待を示しました。
 
講演のあと、小泉氏は記者団に対し、「原発ゼロは、政治の世界で決めたほうが早い。やればできることは、現在、原発が動いていない現実が証明しており、議員も気付くべきだ」と述べました。また、米山知事も同じ会合で、「再稼働をめぐる検証や、電力業界、国との話し合いを始めていて、非常にタフな交渉になると思うが乗り切らなければならない」と述べました。