2016年11月2日水曜日

柏崎市長選 市民候補が「民進党は要らない」と

 柏崎刈羽原発の再稼働が最大の争点となる柏崎市長選挙が、13日告示・20日投開票で行われ、それに原発再稼働反対派の柏崎市役所の元保健師竹内えいこさん(47)が立候補する予定です。
 
 既に立候補を表明している人は元柏崎市議・副議長などを務めた桜井雅浩氏(54)で、2004年と2008年の市長選に原発容認の立場で出馬しましたがいずれも敗れました。今回は、再稼働に関して「条件付きで認める」との立場で臨むとしています。
 
 再稼働反対派の竹内氏さんは2014年4月から1年間、会津若松市に置かれていた大熊町役場に出向し保健師として原発事故避難者の身体と心のケアにあたりました。その経験が「福島の事故を柏崎で起こしてはならない」立候補する原動力になりました
 竹内さんの選挙を支えるのは脱原発の市民グループで、米山新知事の選挙とよく似ています
 竹内さんは「米山さんの時よりもうちょっと民進党抜きになる。脱原発を言わないのなら要らない」と、民進党の支援不要を明確にしています。
 米山氏の勝利に続いて脱原発派が勝利するのか注目されます。
 田中龍作ジャーナルの記事を紹介します。
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【柏崎市長選挙】 市民候補「脱原発を言わない民進は要らない」
田中龍作ジャーナル 2016年10月31日
 東電・柏崎刈羽原発の再稼働が最大の争点となる柏崎市長選挙(13日告示 ・ 20日投開票)は、新潟県知事選挙と似た様相になってきた。
 原発の再稼働反対を掲げる保健師と条件付き再稼働を認める元柏崎市議が、事実上の一騎打ちをすることになりそうだ。
 東電・柏崎刈羽原発の再稼働に反対するのは、柏崎市役所の元保健師、竹内えいこ候補予定者(47歳)。
 竹内氏は2014年4月から1年間、会津若松市に置かれていた大熊町役場に出向し、保健師として原発事故避難者の身体と心のケアにあたった。
 「健康被害もあるが、最も気の毒なのは遠慮して自分のことが言えなくなること」「(原発事故が起きても簡単に)避難できないし、避難は何年も続く」・・・
 「福島の事故を柏崎で起こしてはならない」。原発避難者の窮状に触れてきたことが、再稼働反対を掲げて立候補する原動力だ。
 
 竹内氏と米山新知事の共通点は、原子力事故の惨禍を体験していることである。
 医師でもある米山隆一知事は、1999年東海村の臨界事故の際、放医研の当直医で緊急搬送されてきた患者を診ている。患者は苦しみながら死んだ。
 竹内氏の選挙を支えるのは、脱原発の市民グループだ。これもまた米山氏の選挙とよく似ている。
 「米山さんの時よりもうちょっと(民進党)抜きになる。脱原発を言わないのなら要らない」。竹内氏は民進党に決然とした態度で臨む。
 自民は県知事選に先立つ夏の参院選で野党統一候補の森ゆうこ氏に敗れた。3連敗だけは避けたいところだ。手段を選ばず攻撃を仕掛けてくるだろう。
 
 米山隆一氏は県知事選挙に当選したものの、柏崎市では自公推薦の森民夫氏に3,597票負けている。竹内陣営も気を抜けない
~終わり~
地方選挙を追って富山から新潟の柏崎に転戦しました。市民型の選挙が定着するか否かの分水嶺にあります。多大な交通費がかかっておりますが、時代の節目をお伝えします。ご支援何とぞ宜しくお願い致します… http://tanakaryusaku.jp/donation