22日夜、横浜市で福島県から同市に自主避難した生徒がいじめを受けていた問題について考える集会が開かれました。
集会では、今回のケースの他にも、避難した幼稚園児や小学生が友達から『汚い』と言われるなどのいじめを受けたという話がいくつもあり、氷山の一角であることや、いじめの問題は声を上げにくいために長い間表面に出ないできたことなどが確認されました。
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原発避難いじめ問題を考える集会 氷山の一角と訴え
NHK NEWS WEB 2016年12月23日
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、福島県から横浜市に自主避難した生徒がいじめを受けていた問題について考える集会が22日夜開かれ、参加者は今回のいじめは氷山の一角にすぎないと訴えました。
この集会は、原発事故を受けて福島県から避難している人たちを支援する団体が開き、横浜市の会場には神奈川県内に避難している人などおよそ30人が参加しました。
この中で、浪江町から避難している女性は「今回のケース以外にも、福島から避難した幼稚園児や小学生が友達から『汚い』と言われるなどのいじめを受けたという話をいくつも聞いた」と話し、いじめは氷山の一角にすぎないと訴えました。
また、支援に当たっている黒澤知弘弁護士は「いじめの問題は声を上げにくく、長い間、水面下にあった。いじめをなくすためには、原発事故の被害の実態を多くの人に知ってもらうことが必要だ」と呼びかけました。
主催した団体の鈴木實理事長は「今回のようないじめがなくなるように、避難者が置かれた状況を知ってもらう機会を設けていきたい」と話していました。