浪江町山林火災 西側に数ヘクタール拡大
河北新報 2017年5月3日
東京電力福島第1原発事故の帰還困難区域にある福島県浪江町井手の国有林で発生した火災は2日、20ヘクタールを超えた延焼範囲が西側にさらに数ヘクタール拡大した。県などによると、けが人や建物被害はなく周辺の空間放射線量に大きな変化はない。
火災は4月29日夕の出火から(2日夕方で)丸3日が経過。強風や深い谷の地形的理由などから上空からの消火活動が難航している。県と陸上自衛隊などは3日も消火活動を続ける。
県によると、2日は福島、群馬、栃木、埼玉各県と仙台市、陸自、県警のヘリコプターが上空から散水などを展開。地上からは双葉地方広域市町村圏組合消防本部の消防士ら100人余りが放水に当たった。