産経新聞 2017年5月29日
韓国南東部、慶州の月城原発1号機が28日午後、機器故障で緊急停止した。1号機は30年の設計寿命を2012年に迎えた老朽炉。運営会社の「韓国水力原子力(韓水原)」は、放射性物質漏れはないと発表している。
韓水原によると、1号機は点検目的で稼働を停止させるために出力を下げる作業をしていた。その途中で原子炉に冷却材を送り込むポンプ2台が停止したため原子炉も自動停止した。聯合ニュースによると、ポンプは全部で4台あるという。
1号機は1983年に商業運転を始めた韓国で2番目に古い原発。設計寿命が尽きた12年に稼働を止めたが、韓国原子力安全委員会が15年に、22年までの再稼働許可を出し、運転が再開された。(共同)