高浜原発が立地している福井県に隣接する滋賀県は2016年1月に「原子力安全協定」を締結しました。
滋賀県の三日月大造知事は17日、「県民に原子力発電所に対する不安感が根強く残る現状においては、再稼働を容認できる環境にない」とコメントしました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高浜原発再稼働「容認できる環境にない」
滋賀報知新聞 平成29年5月21日
関西電力が17日、高浜原発4号機(福井県)を再稼働させたのを受けて三日月大造知事は同日、「原子力災害が発生した際、その影響を受ける可能性のある本県としては、実効性ある多重防護体制の構築は道半ばであり、あわせて、使用済核燃料の処理などいわゆる原子力の『静脈』部分が未整備のままである」とし、このため「県民に原子力発電所に対する不安感が根強く残る現状においては、再稼働を容認できる環境にない」とコメント。
また「福島原発事故後6年を経た現在においても、関係者の努力にもかかわらず復興は進んでいるとは言えず、加えて、事故対応費の見積もりが従来から倍増するなど、原子力発電の経済性に揺らぎが生じている」と、中長期的な見通しを疑問視した。