2022年7月2日土曜日

02- 除染事業31%法令違反 福島労働局、廃炉作業では40%

 福島労働局は28日、福島第1原発事故に伴う廃炉、除染作業に携わった事業者について、昨年1年間に労働基準法などの関係法令違反があった件数は、除染作業では92事業場のうち29事業場で比率は31・5%、廃炉作業では340事業場のうち137事業所で比率は403%であったと発表しました。いずれも前年と比べて減少しましたが、まだまだ高レベルです。

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除染事業31%法令違反 福島労働局、廃炉作業では40%
                           福島民友新聞 2022/6/29
 福島労働局は28日、東京電力福島第1原発事故に伴う廃炉、除染作業に携わった事業者について、昨年1年間に労働基準法などの関係法令違反があった件数を発表した。除染作業では92事業場のうち29事業場で違反を確認した。監督指導した除染の事業場に占める割合は31.5%(前年比10.9ポイント減)と4割を切り、統計を始めた2013(平成25)年以降最も少なかった。
 廃炉作業では340事業場のうち40.3%に当たる137事業場で違反があった。主な内容は、現場の安全衛生対策の違反が10事業場、労務管理の違反が113事業場だった。
 県内で汚染土壌を収集・運搬する作業では164事業場のうち40.9%に当たる67事業場、中間貯蔵施設などでの廃棄物処分作業では102事業所のうち42.2%に当たる43事業場で違反が確認された。いずれも前年と比べて減少した。
 労働局は「今後も違反が減るよう法令や安全衛生対策の周知を図る」としている。