定期検査で配管の腐食が見つかった大飯原発4号機は、取り換えが早まることになったため7月中旬に運転を再開することになりました。腐食は高速な水流部で発生するエロ―ジョンによるものでした。
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大飯原発4号機の運転再開は7月中旬に 不具合が見つかった配管の取り換えが早まる
MBSニュース 2022/7/2
関西電力は大飯原発4号機(福井県おおい町)について、定期検査で不具合が見つかった配管の取り換えが早まることになったため、7月中旬に運転を再開すると発表しました。
関電の大飯原発4号機は、定期検査中に配管から水漏れが見つかった影響で、当初は7月上旬に予定していた運転再開を7月下旬に遅らせると発表していました。しかし、交換用の配管を早く調達できることになったため、運転再開のスケジュールを変更し、7月中旬に早めるということです。
西日本では電力供給の余力を示す「予備率」が、7月は、安定供給に最低限必要とされる3.0%まで落ち込む見込みでした。しかし、大飯4号機の運転再開時期の変更に伴い、3.9~4.0%まで改善する見込みになったということです。電力需給のひっ迫が少し改善されることになります。
大飯4号機、15日運転再開へ 水滴で損傷した配管取り換え
共同通信 2022/7/1
関西電力は1日、定期検査で停止中の大飯原発4号機(福井県おおい町)で確認された配管の水漏れは、高速の水滴が配管を浸食する「エロージョン」と呼ばれる現象が原因と推定されると発表した。配管を取り換え15日の運転再開を目指す。
関電は6月27日に水漏れを発表した際、運転再開時期を7月下旬と説明したが、想定より配管の納期が早まったという。
水漏れは、タービン建屋の屋上にあるポンプの配管で見つかった。原子炉の起動や停止の際に使うポンプで、水に放射性物質は含まれていない。直径1ミリ以下の穴が開いていた。