2022年7月4日月曜日

04- 再処理工場で放射性廃液の冷却機能一時喪失

 六ケ所村使用済み核燃料再処理工場で、高レベル放射性廃液を一時的に保管するタンクの冷却配管の弁が閉まっていたため、貯蔵液の温度が約8度上昇しました。当直員が見つけて仕切弁を開けると冷却機能が回復しました。弁が閉じられていた原因調査中です。

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放射性廃液の冷却機能、一時喪失 日本原燃の再処理工場―青森
                        時事通信 2022年07月03日
 日本原燃は3日、同社の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)で、高レベル放射性廃液を一時的に保管するタンクの冷却機能が2日午後3時半ごろから、約8時間失われていたと発表した。外部環境への影響はないという。
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 日本原燃によると、冷却機能が一時失われたのは、廃液をガラスで固める装置に供給するためのタンク(容量5立方メートル)。冷却用配管の弁が何らかの理由で閉じていたという。配管は2系統あるが、1系統は当時工事中で稼働していなかった。


高レベル廃液建屋で冷却機能一時喪失 青森・六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場
                         ABA青森朝日放送 2022/7/3
日本原燃は3日、六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場の高レベル廃液ガラス固化建屋で、廃液の供給液槽の安全冷却機能がおよそ8時間喪失していたことを確認したと発表しました。
日本原燃などによりますと、2日午後6時50分ごろ、当直員が安全冷却水の流量が低下していることに気付きました。また、午後10時ごろには廃液の供給液槽の温度が普段より8度上がっていることに気付きました。
安全冷却水設備はAとBの2系列あり、このうち、A系列は工事のため停止中でした。一方、B系列については当直員が午後11時43分に仕切弁が閉じられていることを発見。1分後に仕切弁を開け、安全冷却機能が回復したということです。
AとB、2つの系列が停止していたのは2日午後3時31分からのおよそ8時間でした。
日本原燃はB系列の仕切弁が閉じられていた原因などを調査中で、外部への放射能漏れなど環境への影響はないということです。