常磐共同火力勿来発電所9号機が30日未明に停止したことを受け、東北電力ネットワークは同日午後、福島、新潟両県の阿賀野川水系のダム式水力発電の発電量を増やす対応を取って、同管内の30万キロワットを補いました。
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東北電、東電管内に追加供給 勿来火力発電所一時停止
河北新報 2022/7/1
常磐共同火力勿来発電所9号機(福島県いわき市、出力60万キロワット)が30日未明に停止したことを受け、東北電力ネットワークは30日午後、電力需給が厳しくなった東京電力管内に電力の追加供給を実施した。東北エリアの供給余力を示す予備率は融通後も安定水準を保った。
電力広域的運営推進機関(東京)の指示で、午後2~6時に最大15万キロワットを東電管内に送電した。この時間帯の東北エリアの予備率は最も低くなった午後4時半~5時でも9・57%と一定の余力があった。広域機関は東北以外の6電力エリアにも同様の指示を出した。
東北電力と電源開発(Jパワー)は、勿来9号機が東北エリアに供給していた電力30万キロワットを補うため、福島、新潟両県の阿賀野川水系のダム式水力発電の発電量を増やす対応を取った。
東北電は、同社の火力発電所で今回のような突然の設備トラブルが起きないように「故障しやすい箇所の部品交換などを先回りして行っている」と説明する。