13日の滋賀県議会で、隣の福井県の関西電力高浜原発3、4号機を再稼働しないよう意見書の提出を求めた請願が採決され、賛否同数となりましたが、規定によって議長裁決で不採択となりました。
また議員提案された同趣旨の意見書も否決されました。
これまで新潟県・東京都・大阪市・静岡県議会などに、住民の直接請求権に基く原発稼動禁止に向けての住民投票を求める条例案が提出されましたが、すべて大差で否決されてきました。
それとは議案の性質は異なるものの文字通り賛否が拮抗したのは注目されます。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
原発再稼働の反対請願また不採択 県議会、賛否同数で議長裁決
中日新聞 2015年10月14日
十三日の県議会本会議で、福井県の関西電力高浜原発3、4号機を再稼働しないよう意見書の提出を求めた請願が採決され、賛否同数による議長裁決で、不採択となった。議員提案された同趣旨の意見書も否決された。
チームしが二人、公明二人、良知会一人が退席して棄権。採決で賛否が十九対十九となり、規定に従い西村久子議長が裁決した。
請願は大津市民が求めた。県内の一部が三十キロ圏に掛かる高浜原発について「安全担保のための課題が解決されておらず、万一事故があれば大きな被害が出る」と訴えていた。同様の請願は六月定例会議でも不採択となっていた。
一方、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が「南京大虐殺」の資料を世界記憶遺産に登録したことの撤回や、環太平洋連携協定(TPP)の影響についての政府の説明、緊急避難道路整備など原発避難計画の実効性の確保に向けた支援を求める意見書などは自民、公明、一部でチームしがの賛成もあり可決された。 (井上靖史)