2015年10月22日木曜日

22- もんじゅの点検不備の件で文科省から事情聴取

 高速増殖原型炉もんじゅで、年前に膨大な機器の点検漏れが発覚して以来、新たに回も漏れが見つかっている件について、21日、原子力規制委が、文科省の担当局長を呼んで事情を聴取しましたが、何の緊張感もない説明に終始したようです。
 規制委は「もうラストチャンスは過ぎた」と言ったということですがその通りです。
 
 こういうところで日額5500万円が空費されているのは、何んともやりきれない話です。
     (関係記事)
10月20日 もんじゅ点検漏れ 相次ぎ7回、一向に改善されず 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
もんじゅ「ラストチャンス過ぎた」 文科省に厳しい指摘-規制委
時事通信 2015年10月21日
 多数の機器の点検漏れなど不祥事が相次いだ日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県)について、原子力規制委員会は21日、同機構を監督する文部科学省の田中正朗研究開発局長を呼び、これまでの同省の対応を尋ねた。田中局長は「不十分だが改善は着実に進んでいる」と釈明したが、委員からは「改革の途上という説明は繰り返し受けた。ラストチャンスはもう過ぎた」と厳しい指摘が相次いだ。
 田中局長は、文科省が2013年5月に設置した改革本部で安全性を最優先とする組織改革を進めたと説明。2年以上たった今年9月の保安検査でも新たに安全重要度分類の誤りが見つかったが、「発生する問題の性質が変わってきている」と強調した。
 これに対し、田中知委員は「2年以上経過してもまだ及第点に達していない」と指摘。更田豊志委員も「安全には待ったが許されず、結果が出ていないことが問われるべきだ」と述べた。さらに「規制当局として、いつまでも待っていていいものではない。ラストチャンスはもう過ぎた」と突き放した。