2015年10月19日月曜日

丸川環境相、塩谷の候補地変更を否定 冠水は対策で防げると

 福島県塩谷町の指定廃棄物処分場の候補地が先月の大雨で浸水(冠水)したことに対して、丸川珠代環境相は16日、「対策を講じれば被害を防げる可能性がある。不適とは言い切れない」と述べ、現時点で候補地を変更しない考えを示しました。
 
 当初環境省は候補地選定の際浸水が想定される地域除外しました。
 環境相の発言はそれとは異なるものなので、地元から反発を受けるのは必至です
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丸川環境相、塩谷の候補地変更を否定 冠水は「対策で防げる可能性」
下野新聞 2015年10月17日
 丸川珠代(まるかわたまよ)環境相は16日、塩谷町の指定廃棄物処分場候補地が関東・東北豪雨で一部冠水したことについて「対策を講じれば被害を防げる可能性がある。不適とは言い切れない」と述べ、現時点で候補地を変更しない考えを示した。町側からは候補地からの除外を求める声が上がっており、反発は必至だ。
 
 丸川氏は、「詳細調査で、冠水など降雨全般に対するふさわしい対策を検討したい」との考えを示した。
 環境省は候補地選定の際、国土交通省のデータを基に、浸水が想定される地域を除外した。14日の豪雨による影響調査後、同行した専門家が「対策を適切に行えば建設は可能」などと発言したことについて同省幹部は、「大変申し訳ない」と陳謝した。町側から「建設を前提にしている」と批判の声が出ていた。
 
 
処分場候補地の塩谷町 専門家「浸水あり得る」
テレビ朝日 2015年10月15日
 栃木県の指定廃棄物の処分場候補地について、先月の関東・東北豪雨で被害を受けたかを調べていた調査チームは、隣接する川が広がり、現場が浸水したという見解を示しました。
 東京海洋大学・谷和夫教授:「川の流れに沿って100mくらい、両岸20~30mくらいは(浸水が)あり得る
 
 塩谷町は豪雨に見舞われた先月、処分場候補地の独自調査を行い、すぐ脇を流れる川から候補地に浸水したり、山の斜面から土石流が流れ込んだりしていたことを確認しました。環境省は当初、「浸水はしていない」としていましたが、14日に現地調査をした専門家2人はいずれも浸水したとの見解を示しました。これを受け、候補地が処分場に向かないと指摘する塩谷町と追加の調査を求める環境省の対立はさらに激しくなりそうです。