東電は再稼働への地元の理解を得ようと21日夜、柏崎刈羽原発が立地する柏崎市で住民説明会を開き安全対策などを説明しました。しかし会場からは再稼働に反対する意見が多く出され、東電の姉川尚史常務は「われわれへの信頼が築けていないと再認識した。理解を得られるよう今後も努めたい」と話しました。
住民説明会は、22日、刈羽村でも開かれます。
NHKによれば、「フィルターベント」が正常に機能すれば影響が大きく低減されるという説明だったようで、フィルターの性能自体が問題になったのかは不明です。
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再稼動問題 東電が住民説明会
NHK NEWS WEB新潟 2015年12月22日
柏崎刈羽原発の再稼働を目指す東京電力が、21日夜、地元の理解を得ようと、立地する柏崎市で住民説明会を開き安全対策などを説明しましたが、会場からは再稼働に反対する意見が多く出されました。
21日夜、柏崎市で開かれた会では、住民など120人余りを前に、地元の同意が得られなければ柏崎刈羽原発の再稼働は出来ないとしている東京電力が説明にあたりました。
このなかで担当者は、原発で重大事故が起きた際に周辺に拡散する放射性物質を独自に計算したシミュレーション結果を示しました。
そのうえで、放射性物質の放出を抑えながら原子炉の圧力を下げる「フィルターベント」という装置が正常に機能すれば、影響が大きく低減されると述べていました。
しかし、1時間余り行われた質疑では、「地震で装置の配管が損傷する可能性があるのに安全と言えるのか」といった意見や、「安全ばかり強調せず、信頼性が欠ける設備の部分についても知らせてほしい」といった意見などなど、再稼働について反対する声が相次ぎました。
説明会を終え、東京電力の姉川尚史常務は「われわれへの信頼が築けていないと再認識した。理解を得られるよう今後も努めたい」と話していました。
住民説明会は、22日、刈羽村でも開かれます。