関電高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定(4月14日 樋口英明裁判長)に対して関電が申し立てていた保全異議審で、福井地裁は(林潤裁判長)は24日に決定を出すことに決めました。
高浜原発の再稼働を巡る動きについては、あたかも仮処分の決定が覆ることが前提になっているかのようになっていて異様です。
また14日に採択されたCOP21「パリ協定」の二酸化炭素削減のためには、原発を最大限に再稼働が前提になるというようにマスメディアは報じていますが、まるで2011年3月11日以前の段階に戻ってしまったようです。
高浜原発の再稼働差し止めの決定文のなかで樋口裁判長が、原発に二酸化炭素を排出しない優位性があるなどと論じることは、一たび事故を起こせば回復できないほど環境を汚すのであるから、そうしたことを主張すること自体がナンセンスだ(要旨)と述べたことを思い出すべきです。
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高浜原発再稼働問題、福井地裁が24日に決定へ
読売新聞 2015年12月15日
関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを命じた福井地裁の仮処分決定に対して関電が申し立てていた保全異議審で、同地裁(林潤裁判長)は24日午後2時に決定を出すことに決めた。
仮処分が取り消され、地元同意が整えば、両基は再稼働可能となる。
また、同日には京都、大阪などの住民が関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働差し止めを求めた仮処分裁判でも、決定が下される。