京都府宮津市で20日、学習講演会「原発再稼働 さし迫る危機と自治体」が行われました。
そのなかで日本科学者会議の市川章人さんは、中間貯蔵施設について「どこにできてもダメ。再処理工場が破綻すれば『永久』貯蔵施設になり得る」と話しました。
立石雅昭新潟大名誉教授は、高浜原発の安全審査について「地表に痕跡を残さない地震もある。判明している活断層の有無を規制基準とするだけでは不十分」と話しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
高浜原発安全審査に疑問も 京都・宮津で研究者指摘
京都新聞 2015年12月日
原発再稼働の問題点を考える学習講演会「原発再稼働 さし迫る危機と自治体」が20日、京都府宮津市鶴賀のみやづ歴史の館であった。160人が参加、研究者が使用済み核燃料の問題などを指摘した。
実行委と一般社団法人・京都自治体問題研究所が主催。日本科学者会議会員の市川章人さんは、宮津市や舞鶴市で市長や住民から建設反対の声が出た使用済み核燃料の中間貯蔵施設について「どこにできてもダメ。再処理工場が破綻すれば『永久』貯蔵施設になり得る」と話した。
新潟大名誉教授(地質学)の立石雅昭さんは、若狭湾周辺の活断層の分布を示し、高浜原発の安全審査について「地表に痕跡を残さない地震もある。(判明している)活断層の有無を規制基準とするだけでは不十分」と疑問視し、「今再稼働を止めなければ再び福島と同じ事故が起こる。地元住民が考えていかねばならない」と訴えた。