2015年12月20日日曜日

センターが東電の対応「理解できず」と批判 賠償増額案受入れを勧告

 福島原発事故の慰謝料増額を求め、福島県浪江町の約1万5千人が申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、原子力損害賠償紛争解決センターは、賠償金を月5万円増額する和解案を拒否し続ける東電の対応を「理解できない」と批判し、受け入れを求める勧告書を示しました。
 
 東電は今期の中間期決算で空前の利益を上げているので、原資がないという言い訳は成立しないし、賠償金を低額に抑えていても良いという言い訳も、どこから見ても成り立ちません。
 特に原発の分野において、なぜ電力会社はいつもこうした理不尽な態度をとるのでしょうか。それを放置しているマスメディアの態度も問題です。
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東電の対応「理解できず」と批判 賠償増額案、受け入れを勧告
東京新聞 2015年12月19日
 東京電力福島第1原発事故の慰謝料増額を求め、福島県浪江町の約1万5千人が原子力損害賠償紛争解決センターに申し立てた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、賠償金を月5万円増額する和解案を拒否し続ける東電の対応をセンターが「理解できない」と批判し、受け入れを求める勧告書を示したことが分かった。
 
 町が19日、町民向け説明会で公表した。受け入れを促す勧告書は今年1月にも出ており、法的拘束力はないが、町側弁護団は「センターが『理解できない』と表現するのは異例の厳しさだ」としている。東電側は来年2月にも回答するという。(共同)