原子力規制は10日、関電が40年超えの運転を目指す美浜原発3号機について、運転延長の1回目の審査会合を開きました。その中で規制委は、関電が予定する審査書類の提出時期が遅いと指摘し、期限までに審査を終えられるか「大きな疑問がある」としました。
運転期間延長を申請する以上、関電は特別点検をおこなって原子炉容器や原子炉格納容器などの最長20年延長時の健全性を確認した筈なのですが、一体どんな点検をおこなったのでしょうか。
審査書類がなかなか出てこないというのは、健全性が明確に確認できなかったからではないのでしょうか。
30年を超え、さらに40年を超えて最長60年まで延長するのは未知の領域への冒険です。一旦事故を起こせば取り返しのつかないことになるのに、軽々しく冒険をおこなうべきではありません。
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規制委「審査終わるか疑問」 美浜3号運転延長で
東京新聞 2015年12月10日
原子力規制委員会は10日、関西電力が40年超えの運転を目指す美浜原発3号機(福井県)について、運転期間を延長しても安全性が保てるか確認する1回目の審査会合を開いた。運転延長の審査開始は関電高浜1、2号機(同)に続いて3基目。
規制委は、関電が予定する審査書類の提出時期が遅いと指摘。期限までに審査を終えられるか「大きな疑問がある」とした。
美浜3号機は運転開始からすでに39年が経過しており、原則40年の運転期間が終わる来年11月までに延長審査のほか、新規制基準への適合確認審査などに合格する必要がある。しかし関電の準備不足などで審査は遅れている。(共同)