福島県から東京都に自主避難した被災者ら約50人が東電と国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論で、千代田区立小・中学生のときにいじめを受けた生徒の母親が いじめの実態について証言しました。
小学生のいじめは 加害者の周囲の大人たちの考えが投影された結果だと言われています。
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原発避難 「白血病ですぐ死ぬだろ」子へのいじめ、母証言
毎日新聞 2017年1月11日
東京電力福島第1原発事故後、福島県から東京都に自主避難した被災者ら約50人が東電と国に損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が11日、東京地裁(水野有子裁判長)であり、避難者であることを理由に千代田区立中学でいじめを受けたと訴えている生徒の母親が、本人尋問で「小学校の時からいじめを受けていた」と証言した。
生徒は原発事故後、避難先にある千代田区立小学校に転入した。
母親は「転入直後に子供が同級生の男の子から『福島から来たら白血病ですぐ死んじゃうだろう』と言われ、先生にも冗談交じりだったが『中学生くらいで死ぬかもね』と言われた」と証言した。また、同級生から「どうせ死んじゃうなら一緒でしょ」と言われて階段から突き落とされたこともあったと主張。「原発避難者というだけでいじめられ、避難者だと公にできないことが心の傷になっている」と訴えた。
生徒は中学に進学後、同学年の生徒に「おごってよ」と言われて1万円程度のお菓子代などを払っていたことが分かっており、区教委の第三者委員会がいじめの実態調査を進めている。区教委の担当者は今回の証言内容について「事実関係は把握していない」と話した。【伊藤直孝】