2017年1月1日日曜日

原発事故時、避難せずに診療の院長が死亡? 自宅火事で

 福島第一原発に近い広野町で、事故時ほとんどの町民が避難したほか、医療機関休業していた中で、入院患者とともに病院にとどまって地域で唯一の病院として診療を続けていた高野病院の高野英男院長(81)が、30日夜、自宅の火事で亡くなった可能性があるということです。
 高野さんは一人暮らしでした。
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原発事故でも避難せず診療の院長死亡か 焼け跡から遺体
NHK NEWS WEB 2016年12月31日
東京電力福島第一原子力発電所の事故のため一時、ほとんどの住民が避難した福島県広野町で、避難せずに診療を続けてきた病院の院長宅で30日夜に火事があり、1人が遺体で見つかりました。警察は亡くなったのはこの院長とみて身元の確認を進めています。
 
30日午後10時半ごろ、福島県広野町で「高野病院」の院長をしている高野英男さん(81)の自宅から煙が出ていると、消防に通報がありました。消防が駆けつけたときに火はほぼ消えていましたが、この火事で木造平屋建ての住宅の一部が焼け、室内から男性1人が遺体で見つかりました。
 
現場は病院に隣接する住宅で、警察によりますと、この家で1人暮らしをしていた高野院長と火事のあと連絡が取れなくなっているということです。警察は亡くなったのは高野院長とみて身元の確認を急ぐとともに火が出た原因を調べています。
 
広野町では原発事故を受けて一時、ほとんどの町民が避難したほか、医療機関の休業も相次ぎましたが、高野院長は入院患者とともに病院にとどまり、地域で唯一の病院として診療を続けていました。