福島県から千葉県に自主避難した3世帯の子供たちが、小中学校で「放射能が来た」と言われるなど、いじめ被害にあっていたことが分かりました。3世帯は千葉地裁での集団訴訟の原告です。
千葉県教育委などは今月、県内の公立小中高校などに通う避難児童・生徒に対するいじめはなかったと発表していました。
結果的にかなりおざなりな調査であったことが明らかになりました。
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避難の子に「放射能来た」 千葉でもいじめか
日経新聞 2017/1/28 0:32
東京電力福島第1原発事故で福島県から千葉県に自主避難した3世帯の子供たちが、小中学校で「放射能が来た」と言われるなど、いじめ被害に遭ったとみられることが27日、分かった。3世帯は避難者が国と東電に損害賠償を求めた千葉地裁での集団訴訟の原告。弁護団が明らかにした。
弁護団によると、ある原告は約5年前に千葉県内の小学校に転校した際、子供が同級生から「放射能が来た」と言われたとしている。別の原告は子供が同級生から「福島のやつの話は聞かない」などと言われ、他の県内の学校に転校せざるを得なくなった。転校先の学校には避難者だと同級生に明かさないよう配慮を求めたという。
千葉県教育委員会などは今月、福島から避難し、県内の公立小中高校などに通う児童、生徒に対するいじめはなかったと発表していた。県教委は「3世帯の事例について把握していない。事実確認を進め今後の対応を考える」としている。〔共同〕