関西電力は美浜原発1、2号機の廃炉作業のうち、機器に付いた放射性物質の除去(除染)などの第1段階の工程の事業者を仏原子力事業大手のアレバに決定しました。
廃炉のノウハウを熟知した事業者の力を借りることで、廃炉費用を圧縮する狙いがあるとみられます。
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美浜原発1、2号機廃炉の除染事業者に仏大手の「アレバ」選定
産経新聞 2017年1月31日
関西電力は31日、美浜原発1、2号機(福井県)の廃炉作業のうち、機器に付いた放射性物質の除去(除染)などの第1段階の工程を担う事業者を選ぶ入札で、仏原子力事業大手のアレバに決定したと発表した。関電はこの除染作業を平成28年度中にも始める計画で原子力規制委員会に申請している。
アレバは丸紅の下請け企業として参画する。美浜原発の設備を導入した三菱重工業も同時に事業者に選定され、丸紅との企業連合体で作業に当たる。国内原発の計画的な廃炉作業で、海外企業が参画するのは初めて。関電は廃炉のノウハウを熟知した事業者の力を借りることで、廃炉費用を圧縮する狙いがあるとみられる。
美浜1、2号機は営業開始から40年以上が経過しており、関電は27年春、同社の原発で初めて廃炉を決定した。