浜岡原発は、将来必ず起こるとされている東海大地震の震源域の中央付近に立地しているため、世界的に最も危ない原発であるとされています。
しかし14年2月の浜岡原発4号機の規制基準の審査申請に続いて、3号機も16日に申請します。
水野社長によれば4号機の審査は1歩ずつ進んでいるということです。
もしもこのまま浜岡原発が審査に合格するようなことになるのであれば、もはや日本では直下型地震への心配はご無用ということになってしまいます。
(関係記事)
2015年2月15日 浜岡4号機を規制委が初の調査
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浜岡3号機 16日審査申請
中日新聞 2015年6月13日
◆中電 再稼働向け、2基目
中部電力は十六日、浜岡原発3号機(御前崎市)の再稼働に向け、原子力規制委員会に新規制基準の適合性審査を申請する。福島第一原発事故後にできた新基準の審査に入るのは、中電では浜岡4号機に続き二基目。全国では十五原発二十五基となる。
発電容量が大きく、安全対策工事を先行させてきた4号機は二〇一四年二月に申請済み。3号機も今年三月末までの申請を目指してきたが、他社の原発や4号機への規制委の指摘を踏まえ、安全性の説明に必要なデータ収集などに時間がかかってずれ込み、「一五年度の早い時期の申請を目指す」と説明していた。4号機の審査会合はこれまでに四十五回開かれている。水野明久社長は六月上旬の定例会見で「いま審査が全体のどの段階にあるかは分からないが、一歩ずつ進んではいる。浜岡の取り組みは、経営の最重要課題だ」と再稼働への意欲を語っていた。
浜岡原発は東海地震の想定震源域にあるため、福島の事故後、菅直人首相(当時)が一一年五月、中電に停止を要請し、4、5号機が止まった。3号機は定期検査で停止中だった。
対策工事は、津波を防ぐ海抜二十二メートル、延長一・六キロの防潮堤が昨年末にほぼ完成。新基準で設置が義務付けられた排気設備「フィルター付きベント」は4号機でほぼ完成し、3号機も着工済みという。全体の工事も4号機は一六年九月、3号機は一七年九月に完了予定で、費用総額は三千億円台後半に上る見通し。停止作業中のトラブルで原子炉内に海水が流入し、影響を調査中の5号機は申請のめどが立っていない。
浜岡原発は、福島第一と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)と呼ばれるタイプで、再稼働へのハードルが高いとされる。加圧水型軽水炉(PWR)では、九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)1、2号機が新規制基準に適合するなど、再稼働に向けた手続きで先行している。
ただし、規制委の審査に適合しても、再稼働には必要な工事がすべて終了し、かつ地元自治体の同意が必要なため、実際に再稼働できる時期は見通せない。