政府は17日、全町避難が続く福島県楢葉町に出ている避難指示をお盆前に解除する手続きを進める考えを町議会に示しました。
引き続き19日には同町などで住民懇談会を開き、避難指示を解除する方針を説明しましたが、町民からは「戻る環境が整っていない」、「あまりにも唐突だ」、「長期宿泊を延長してほしい」など反発の声が相次ぎました。
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6月19日 楢葉町 お盆前帰還を提示 解除の手続き
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楢葉町民、国説明に反発 避難解除「環境整っていない」
福島民友ニュース 2015年6月20日
東京電力福島第1原発事故で全町避難が続く楢葉町に出ている避難指示をめぐり、政府は19日、同町などで住民懇談会を開き、8月のお盆前に住民が帰還できるよう解除する方針を説明した。町民からは「戻る環境が整っていない」「あまりにも唐突だ」「長期宿泊を延長してほしい」など反発の声が相次いだ。
同町で開いた全町民向けの懇談会には町民ら約50人が参加した。政府の原子力災害現地対策本部の後藤収副本部長は「楢葉町の復興を進めるため、戻りたい方から戻っていただきたい」と理解を求めた。
住民からは「安心して帰還できる環境を整備してから解除してほしい」「解除は早過ぎる」などの声が上がった。参加した女性(60)は「解除されれば、住宅リフォームの手続きが進み、帰還の準備を始めることはできる。ただ解除の話が急過ぎる」と話した。